最近、フリマアプリを利用して商品を売り買いする人がとても増えてきています。
とても便利で簡単に使えるフリマアプリですが、簡単に使えるからこそトラブルが発生することもあると言うのは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
特に注意したいのが、「個人情報」が知らない人に渡ってしまう事についてです。
どんな人が利用しているか分からないフリマアプリで、自分の個人情報を渡してしまう事は出来るだけ避けたいですよね。
そこで今回は、そんな個人情報をしっかりと守るための、フリマアプリでの匿名発送機能について、以下の点を中心に解説していきます。
・フリマアプリでの個人情報についての危険性について
・匿名発送機能の概要や仕組み、メリットについて
・匿名発送機能が利用できるアプリと、その設定方法について
とても便利で使いやすいフリマアプリだからこそ、安全に利用するために必要な点ですので、ぜひ最後までお読みください。
フリマアプリでは、個人間で商品のやり取りを行う必要があります。
その際に必ず必要になってくるのが、お互いの「氏名」や「住所」、「電話番号」といった個人情報です。
その際に気になるのは、顔を知らない人にこれらの情報を知られてしまう事です。
もちろん、大抵の利用者は悪用をするつもりの無い人達ばかりですが、今や不特定多数の人が利用しているフリマアプリですので、どんな人が居るか分からないと言う点でも、出来るだけ個人情報を教えたく無いと言う人が居るのは当然だと思います。
それでは、実際に個人情報を悪用された例はあるのでしょうか?
ネット上を見てみると、報告数は少ないものの、中には個人情報を悪用されたと言う報告もあります。
具体的には以下のような事例が報告されています。
商品を着払いで出品した場合に、相手が何らかの理由で商品を受け取らなかった場合でも自分の元に返品されないよう、以前取引した相手の住所と氏名を利用した。
取引した相手を低評価としたら、その後嫌がらせのようなハガキが何枚も送られてきた。
このような被害も、少数ながら起こっているようです。
「出来ればこのようなリスクが無く、安全にフリマアプリを楽しみたい。」
このような要望から生まれたのが、これから紹介する匿名配送機能です。
それでは、ここからはフリマアプリの匿名発送機能について解説していきます。
匿名発送機能とは、お互いの氏名や住所などの個人情報を知らせる事なく、商品のやりとりを行うことが出来るサービスです。
これにより、個人情報を一切教えることなく、スムーズに商品の発送を行えるようになりました。
全てのアプリでこの機能が使えるわけではありませんので、より安全性を求めたい方は出来るだけこの機能を利用できるフリマアプリを選んで使うと良いでしょう。
匿名発送機能が使えるアプリについては、まとめて後述させて頂きます。
匿名発送を利用するにあたり、匿名発送機能の仕組みについて簡単に解説していきます。
匿名発送は、フリマアプリ利用開始時に予め登録し、アプリ側のデータベースに保存されている「氏名」や「住所」などの情報を利用しています。
匿名発送する際には、フリマアプリと提携している運送会社がデータベース上の個人情報を暗号化し、QRコードなどの二次元コードに変換します。
運送会社は、そのコードを専用の機械で読み取ることで送り主や届け先の情報を知ることが出来るため、人が見ただけでは個人情報を知ることが出来ない仕組みとなっているのです。
次は匿名発送機能のメリットとデメリットについて解説していきます。
匿名発送のメリット・デメリットをしっかりと理解して、納得した配送方法を選択することが大切です。
<メリット>
取引するお互いの個人情報が保護される。
全国一律の配送料金で、追跡サービスも付いているため安心して荷物を送れる。
必ず配送補償サービスが付いている。
<デメリット>
商品のサイズによっては、やや配送料金が高くなることがある。
万が一商品を返品したい場合、手間が面倒になることがある。
匿名配送のメリットとしては、もちろん個人情報の保護という点と、フリマアプリが提携している運送会社を利用するので、追跡機能や補償サービスが付いているという点です。
安心を優先したい場合には、とても頼りになります。
一方、デメリットとしては、特に軽くて小さいものを送る場合などは配送料がやや高く付いてしまうことがある点があります。
また、届いた商品に不備があり返品したい場合は、メッセージでお互いの住所を教えてもらわなければなりません。
中には住所をなかなか教えてくれない出品者もいる可能性があり注意が必要です。
ここからは、実際に匿名発送機能があるフリマアプリの紹介と、匿名発送の発送方法について解説していきます。
2019年1月現在、匿名発送が利用できるフリマアプリは、「メルカリ」と「ヤフオク」の二つとなっております。
メルカリで匿名発送を利用したい場合には、以下の二つの発送方法のどちらかを選択する必要があります。
らくらくメルカリ便
ゆうゆうメルカリ便
上記以外の発送方法から、商品が売れた後にどちらかの発送方法に変更することも可能ですが、その場合には匿名配送にはならない点に注意が必要です。
それでは、それぞれについて解説します。
「らくらくメルカリ便」は、メルカリとヤマト急便が提携している発送方法です。
ヤマト営業所のほか、「ファミリーマート」や「サークルKサンクス」、「セブンイレブン」からも発送することが出来ます。
発送方法としては、らくらくメルカリ便で設定した商品が売れると、取引画面から「ヤマト営業所に持ち込んで発送」、「ヤマトの集荷サービスを利用して発送」、「コンビニ・宅配ロッカーから発送」の3つの選択が表示されます。
希望する発送方法を選択すると、商品の配送サイズを選択する画面が現れます。
適したサイズを選択すると、QRコードの生成が完了します。
このQRコードをそれぞれの場所に設置してある読み取り機に読ませることで、伝票が自動で作成されるという流れになっています。
「ゆうゆうメルカリ便」は、メルカリと日本郵便が提携している発送方法です。
郵便局での発送や受け取りはもちろん、「ローソン」でも行うことが可能です。
発送方法としては、らくらくメルカリ便と同様に、取引画面から「郵便局」か「ローソン」のどちらから発送するかを選択します。
すると先ほどと同様に商品のサイズを選択する画面が出ますので、そちらから適したサイズを選択し、QRコードが生成されます。
こちらのQRコードを郵便局で見せる、もしくはローソン店頭の端末(Loppi)で読み取ることで伝票が作成されます。
注意点としては、郵便局の場合に取り扱い出来る場所が限られているため、事前に検索することが必要です。
続いては、ヤフオクでの匿名配送についての方法を解説していきます。
ヤフオクで匿名発送を利用できるのは、以下の二つの発送方法のどちらかとなります。
ヤフネコ!パック
ゆうパック・ゆうパケット(お手軽版)
ヤフオクの注意点としては、商品が売れた後に出品方法をこの2つのどちらかに変更することが出来ないという点です。
そのため、匿名配送を利用する場合には事前に必ず上記のどちらかを選択するようにしましょう。
それでは、それぞれについて解説していきます。
ヤフネコ!パックは、ヤフオクとヤマト急便が提携している発送方法です。
荷物を発送できる場所は、ヤマト営業所の他、ファミリーマートでも可能です。
方法としてはメルカリと大きな変わりはなく、サイズと荷物を持ち込む場所を指定し、生成されたQRコードを使うことで伝票が自動作成される流れとなっています。
ゆうパック・ゆうパケット(お手軽版)は、ヤフオクと日本郵便が提携している発送方法です。
発送は、取り扱いしている郵便局か全国のローソンで行うことが出来ます。
ゆうパック・ゆうパケット(お手軽版)の特徴としては、通常のゆうパックやゆうパケットよりも安い料金で発送することが可能な点です。
方法としては、ゆうゆうメルカリ便と同様に、取引画面からサイズと持ち込み場所を選択することでQRコードが生成され、それを利用して伝票を出力するという方法を取ります。
いかがでしたでしょうか?
今回は、フリマアプリでの匿名発送についての解説を行って参りました。
もう一度、今回の記事のおさらいをしてみましょう。
フリマアプリは個人情報を知られてしまう可能性があることを意識する。
匿名発送は、予め登録した個人情報を、提携している運輸会社が利用することで可能となっている。QRコードに変換されるため、見ただけでは読み取れない仕組みである。
匿名発送には、荷物追跡サービスや商品補償サービスがついているため、安全に商品を送ることが出来る。
匿名発送のデメリットには、サイズによっては料金が割高になることや、商品の返品の際に手間がかかる点がある。
匿名発送を利用できるのは、「メルカリ」と「ヤフオク」のサービスである。
匿名発送のメリットとデメリットを理解して、安全で楽しいフリマアプリ生活を送ってくださいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。