家にある不用品を処分したいけど、捨ててしまうのはもったいない。
それなら売ってしまえばどうでしょうか。しかし個人で物を売るには色々と許可が必要になってきます。
そこで個人で物を売る場合には、リサイクルショップに買い取ってもらうか、フリマアプリで出品するかの2つの方法があげられます。
どうせ売るなら少しでも高く売ってお小遣いにしたいと思いますよね。
では、どちらが高く売れるのでしょうか。
フリマアプリでの出品と、リサイクルショップでの買取り。
個人で可能な物の販売の代表的な方法ですが、性質は全く違います。
まずはこれらの方法のメリットやデメリットを知っておきましょう。
フリマアプリで物を売る場合のメリットは、金額を自分で決められるという点です。
次に直接店舗に赴く必要が無いので、忙しくてもインターネット環境さえあれば販売が可能という点ですね。
デメリットとしては、配送の手配も自分でする必要があるという点です。
他には値引き交渉が激しいのでウンザリしてしまうリスクもあります。
リサイクルショップで物を売る場合のメリットは、とにかく楽で早いという点です。
持ち込んだ商品をその場で現金払いしてくれるスピーディーさがメリットですね。
デメリットは、査定金額を店側が決めてしまうので、思った以上に安く買い叩かれてしまう可能性があります。
また、持ち込まないといけない事が多いので忙しい人は困難ですね。
フリマアプリとリサイクルショップの2つの方法におけるメリットとデメリットを理解したら、次にどうすれば上手に売る事が出来るかを考えていきましょう。
手元にある不用品がいくらぐらいで売れば良いのか、いきなり自分で決めるのは難しいですよね。
そこでまずは自分がこの金額なら売るという最低金額を決めましょう。
自分の理想の金額設定なので、謙遜する必要は全くありません。
この自分が決めた最低金額を元に行動を起こしていきます。
最初はリサイクルショップへ向かいましょう。
まずは売りたい物をリサイクルショップに持ち込んで査定してもらいましょう。
査定だけなら無料で出来ますし、査定してもらった時点で納得のいく買取金額ならば、そのまま売ってしまっても良いでしょう。
ともかくリサイクルショップでの買取金額がいくらなのかを知る事で、その物の評価がある程度分かりますよね。
ここで重要なのは何店舗かのリサイクルショップを巡る事で、店舗毎に査定額が違うのでより正確な評価を知る事が出来ます。
リサイクルショップで査定された金額より高い金額や、自分がこれくらいで売りたいと思う金額をつけてフリマアプリで販売しましょう。
欲張って金額を上げ過ぎると誰も購入してくれないので意味がありませんよ。
他の出品者が出している同じ商品の価格を参考にして適当な値段設定にしましょう。
とにかく売れてくれたらと思って、安くし過ぎるのも危険です。
フリマアプリでは販売手数料が必要な事が多いので、手数料を支払っても利益が出るようにします。
更に配送料も自分で支払うなら、配送料分も価格に入れて利益が出るような金額にしないといけません。
私の実家は米を作っていたのですが、祖父が年老いたので作る事が出来なくなり機械を処分する事になりました。
田舎暮らしの祖父は処分の仕方が分からずに困っていたので、私が代わりに売ってあげようとしたお話しです。
いらなくなった機械は米のモミを取る、モミ摺り機です。
3年前に新しいのに買い換えたばかりなので、まだまだ綺麗ですし現役で使える代物です。
それなりに重たいものなので、リサイクルショップに持っていく前に電話で聞いてみる事にしました。
私が電話で相談したリサイクルショップは、農機具買取専門のリサイクルショップでいた。
物が特殊なので、普通のリサイクルショップでは買取を拒否されたので結果的にこちらへ連絡。
査定方法は商品の写真と、メーカーや型式名をメールで送るだけでした。非常に簡単に出来たので、会社の休み時間で終わりましたね。
しかし返事は意外な答えでした。まさかの買取不可能です。
農機具買取専門が聞いて呆れます。しかも「持ち込んでもらったら無料で処分しますよ。」と言われたので、すぐにお断りしました。
かなり悪徳なリサイクルショップだと思って、遠方にある農機具買取専門店にも相談してみたところ50,000円で買取ると言ってくれたのですが、500km以上も離れた場所なので運搬費を考えたらと断念しました。
リサイクルショップでの買取りに断念した私は、フリマアプリのメルカリでの出品を考えました。
しかしモミ摺り機なんてマニアックな物を出品している人なんて…結構な人数いました。
場は物によりますが10,000円から200,000円まで様々。
祖父のモミ摺り機と同型の出品も2点あり、それぞれ50,000円と120,000円。
年式からいっても祖父のモミ摺り機は100,000円くらいが妥当ではないかと思いました。
金額を100,000円と決めた理由ですが、メルカリの販売手数料は金額の10%なので10,000円。
送料は大体20,000円くらいとして、手元に70,000円は残る計算です。
なぜ70,000円かというと、祖父が機械が売れたら温泉にでも行きたいと言っていたからです。
温泉旅館の宿泊が1人25,000円で祖父と祖母の2人で50,000円。残り20,000円で交通費や諸経費が賄えますよね。
出品して2時間後に、購入希望者からメッセージが届きました。
内容はもう少し安くしてもらえないかという事でした。
こちらも限界の金額なのでと伝える駆け引きは、本当に商売をしているようで面白いものです。
ここで購入希望者が「10,000円安くしてもらえたら送料こちらで負担します。」との提案。
これはラッキーな展開!送料20,000円の予定が0円で済みます。
販売価格が90,000円になり販売手数料が9,000円なので、81,000円の利益。
すぐにOKを出して、無事に取引成立です。
当初の見込みより11,000円も多く利益を出す事が出来ました。
金銭のやり取りもスムーズに終わり、機械も購入希望者の知人の運送屋が引き取りに来て頂きました。受取評価と共に感謝のメッセージも入れてくれました。
とても良い人だったので機械も大事に使ってくれるでしょう。
祖父はとても喜んでくれて、利益が多く出た分で私も祖父母と共に温泉旅館へ。
良い思い出を作る事が出来ました。
体験談では見事にフリマアプリが大勝利でした。
しかし商品によってはリサイクルショップの方が高く売れる場合もあります。
流通量があまり無いが高値を出しても手に入れたい人が多く集まる地域のリサイクルショップでは、特定の商品が高値で売れる場合もありますね。
更にフリマアプリでは値引き交渉が激化しているので、思い通りの金額では売れない場合もあります。
しかしフリマアプリでは、リサイクルショップの査定額の2倍の値段を付けても売れたりするのです。
リサイクルショップの査定の仕方も店や人によって違うので、相場というものがあって無いようなものでしょう。
どちらにしても売る前に、必ず自分が売りたい最低金額を決めておく事が必要ですね。
今回はフリマアプリとリサイクルショップ、どちらで売れば高く売れるのかをご紹介しました。
結果としては物によって違うという事ですが、リサイクルショップの査定金額やフリマアプリでの同じ商品の価格を参考にして、自分が売りたい最低金額を決める事が重要でした。
商売人の体験が出来るという意味ではフリマアプリで物を売ると、面白い体験が出来るのでオススメですよ。