フリマアプリはインターネット上で全ての取引が完結するものです。
従って出品者と購入者の間で、顔を合わせる事がほとんどありません。
顔が見えない相手と金銭や物のやり取りをするのにはリスクが生じます。
フリマアプリはその間に入り、トラブルが起きないよう監視をしているのですが、監視の目を掻い潜り詐欺行為が行われている実状があります。
今回は、フリマアプリの詐欺行為の紹介や予防法をご紹介したいと思います。
フリマアプリの詐欺行為で一番メジャーなものがこちら。
到着予定日を過ぎても商品が送られてこないので、出品者に連絡すると「送り先の住所を誤って書いていて戻ってきてしまった。これからすぐに送ります。」と言われます。
しかし、それから数日経っても商品が届かない。もう一度催促すると今度は「事故に遭ってしまい、動けなかった。家族に頼んで配送してもらいますので、もうしばらくお待ちください。」とのこと。
更に1週間経っても商品は届かないので、連絡を取ろうとするとアカウントが消滅しているという手口。
何度も配送を伸ばしているのは、他にも同じようにお金の振込だけさせて商品を送らない人を増やしているからです。
限界まで振り込ませたら、いきなり連絡を途絶えさせる方法がとても多い詐欺被害として有名です。
メルカリの場合を例に挙げると、受取評価を催促されても商品が届くまでは絶対にしない事が予防策となります。
メルカリでは購入者が受取評価をしないと出品者に売上が支払われません。
この手の詐欺では出品者から「先に受取評価をしてほしい。」という催促が来る事が定番です。
商品が届いていないのに受取評価をしてしまうと、詐欺相手の思うつぼです。
受取評価をしないまま、相手との連絡を絶ってしまうのもダメです。
一定期間の評価登録や連絡をしない行為は、購入者側の落ち度と捉えられるのでお金が返ってこない場合があります。根気よく丁寧に対応し続けるのが重要ですよ。
相手が発送したと言い張る場合は、どのように発送したのかを聞く事が大切です。
例えば郵便局から発送したという時は「どこの」郵便局から「何を」「いつ」「誰が」発送したかを聞き取りましょう。
「誰が」というのは、本名を教えてもらうようにしましょう。
上記の聞き取った内容をすぐに郵便局へと確認し、郵便局側が受け取っていない場合は再度出品者へと確認です。
ここでおかしな発言をしようものなら、すぐに運営へと報告をしましょう。
一連の取引メッセージは運営がすぐに確認出来るので、後は運営に任せていて大丈夫です。支払ったお金は運営から返金されますよ。
これもよくある詐欺行為ですね。商品説明の写真ではとても綺麗な状態の品だったのに、届いた商品は小汚い状態。
他には破損していたり、部品が足りなかったりと様々。すぐにクレームを付けて返品したい旨を連絡するのですが、商品説明欄にノークレーム・ノーリターンとある為、受け付ける事は出来ないと跳ね返されてしまいます。
しかしメルカリをはじめとしたフリマアプリは「ノークレーム・ノーリターンの旨を記載することは禁止」されています。
これは出品者が独自に作ったルールであって、運営元のフリマアプリでは明らかな禁止行為です。
メルカリのようなフリマアプリ内で取引をしている間は、フリマアプリ内の規則が適用されるのが当たり前です。
出品者がノークレーム・ノーリターンと言い張っても強制力は全くありません。
商品説明と違う商品が届いた場合の対応も、まずは受取評価をしない事が大前提です。
ノークレーム・ノーリターンと言い張られたら、必ず運営の規則をあげましょう。
その上で「運営の規則は関係無く、ここでは自分のルールが絶対。」と言い張るのであれば、運営に間に入ってもらう事が得策です。
フリマアプリの運営も、このような輩を野放しにしておくと利用者が離れてしまう為、厳罰を与えてくれますよ。
フリマアプリの詐欺行為と言えば、上記のように出品者側が商品を送らなかったり、写真と違う商品を送ったりする事が浮かびますよね。
しかし購入者が詐欺に遭うだけではありません。中には購入者側も詐欺を行う事があるのです。
フリマアプリで商品を盗まれるなんて思いもよらないかもしれません。
この手口の詳細は、確かに購入されたので自分が商品を相手の住所に送ったのに「商品が届かない。」とクレームを付けられるところから始まります。
間違いなく送ったのに「届いていないから詐欺ではないか。」と疑われ、運営に連絡をされて売上代金を返金されてしまい、商品は返ってこないというケースです。
このようなケースを防ぐ為には、荷物の追跡機能を付けて発送する事ですね。
相手が荷物を受け取っていれば、間違いなく記録が残ります。
ただしこのような詐欺行為をする相手は「家族が勝手に受け取っていて分からなかった。」と、自分の詐欺行為を認めない事が多いです。
防止は出来るが撲滅には至らない、かなり悪質な詐欺行為ですね。
特によくあるのが高価な電子機器関係ですね。
商品を購入した人から「思っていた物と違ったので返品したい。」と言われたので、返品を受け付けて無事に商品が返ってきた。と思ったらバッテリー部分だけが抜かれているといったケースです。
更には同型の古いパーツを気付かれないように交換されている事もあります。
本当によく見ないと分からないように交換されているので、気付くのは至難の業です。
このケースの防止策は、部品全てを出品時に写真で撮影して掲載しておく事です。
仮に返品があっても、部品全てをチェックして確認するまで返金をしないようにする事も大切です。
これはフリマアプリ外で行われる取引ですが、フリマアプリのアカウントを高額で買い取らせて欲しいという相談を持ちかけられる時があります。
この手の誘いには絶対に乗らないようにしてください。フリマアプリのアカウントは、あなたの個人情報から出来ています。
もしも販売したアカウントで詐欺行為が行われた場合を考えてみてください。
最悪、あなたが詐欺行為に加担したと見られて罪に問われる可能性だってあります。
詐欺行為を行う人間は、自分の個人情報を曝け出すような事はしません。
詐欺行為が消えないのは、アカウント販売をしてしまっている人が少なからずいるからなのです。
自分を守る為にも、詐欺行為をこの世から無くす為にも、アカウント販売は絶対にしないようにしてください。
今回はフリマアプリの詐欺行為や予防法についてご紹介してきました。
購入者として気を付ける事は、商品が届いて中身を確認してからの受取評価をするというのが大前提でした。
ノークレーム・ノーリターンは出品者独自のルールであって、フリマアプリでは禁止なので、明らかにおかしな商品が届いた場合は運営にも話を通して返品をしましょう。
出品者の詐欺だけでなく、購入者側も詐欺行為をする人がいました。
商品を受け取っているのに届いていないという詐欺や、届いた商品の部品を外したり交換して返品する詐欺も存在していました。
購入者側の詐欺は防ぎづらいのですが、発送記録を保管しておいたり、商品の写真を出品時から詳細に掲載する事で予防にもなります。
詐欺に遭わない為にも、やり過ぎなくらい用心する事で自分の身を守る事に繋がりましたね。
フリマアプリのアカウント販売は、詐欺行為に加担してしまう可能性がある危険な行為です。
目先のお金欲しさに安易な気持ちでアカウントを販売する事は絶対にやめましょう。
正しく用心しながら使用する分には、フリマアプリはとても便利なものです。
詐欺行為を行う人がいづらくなるように、細心の注意を払って使用してください。